不可思議さぐりちゃん

世の中の不可思議なことや奇妙なことをさぐっちゃいます!

幻想怪奇の世界に移住するには

 

Hand, Symbol, Magic, Sign, Triangle, Eye, Palm, Icon

いざ、憧れの怪奇と幻想の世界へ

少年時代に地元の図書館で出会った一冊の本。

その本によって「怪奇幻想の世界」の扉は開かれた。

その本の名は「妖怪世界編入門」、著者は水木しげる先生。

大人になり古本屋で同書と再会した時、僕は迷わず購入した。

その頃には「怪奇幻想の世界」にどっぷり浸かっていた。

扉は閉められることなく、広大な「怪奇幻想の世界」を未だ彷徨い続けているのだ。

 

そんな日々の中でふと頭に浮かんだある考え。

「自身が怪奇幻想世界の住人なれないだろうか」

我ながら阿呆な思い付きである。

だが僕は阿呆な思い付きを検証することが大好きなんだな。

とはいえ人間の生活を捨てて妖怪になるのはさすがに躊躇される。

つまり、「人間のまま現実社会と怪奇幻想の世界を往来したい」というところだ。

「鬼太郎の地獄めぐり」ぐらいのラフな感じで。

願望のハードルを下げたように感じるが気のせいだ。

相変わらず実現不可能なことには変わりない。いやはや困った。 

 

「怪異」と対峙する者たち

「怪奇幻想の世界」にふらっと遊びにいくのは諦めた方が良さそうだ。

「怪奇幻想の世界」に住む者は民間伝承などで伝えられる妖怪や妖精、世界各国の神話に登場する神々、天使や悪魔、怪物のような人知を超えた存在がほとんどだ。

だが人のまま「怪奇幻想の世界」に登場する者も少なからずいる。

 彼らの歩んだ道は「怪奇幻想の世界」へ繋がっているはずだ。

そこで「怪奇幻想の世界」に登場する人物について調べてみた。

なるほど、彼らには共通点がある。

関係性は様々だが「怪奇幻想の世界」に登場する人物は何かしらの形で「怪異」と関わっていた。

 

例えば大百足を退治した藤原秀郷や雷獣を斬ったといわれる立花道雪など「怪異」と

対峙することで「怪奇幻想の世界」に足を踏み入れた者たち。

その中でも特に数多くの「怪異」を打ち破った逸話が残っている人物。

それが摂津源氏の祖・源頼光とその配下である頼光四天王である。

彼らの妖怪退治譚といえば「土蜘蛛退治」や「大江山酒呑童子討伐」が有名だ。

頼光が酒呑童子を斬ったといわれる「童子切安綱」は国宝として東京国立博物館

現存している。

頼光と共に酒呑童子を討伐した卜部季武碓井貞光坂田金時渡辺綱

頼光四天王と呼ばれる彼らは他にも「怪異」と遭遇した逸話がいくつも残されている。

妖術を使い宝刀「髭切丸」を奪った滝夜叉姫を倒し、宝刀を取り戻した卜部季武

卜部季武と共に滝夜叉姫を倒し、他にも碓氷峠の大蛇退治などの逸話を持つ碓井貞光

その碓井貞光に見出され後に頼光四天王となる足柄山の金太郎こと坂田金時

そして前述の「髭切丸」で一条戻橋で茨木童子の腕を切り落とした渡辺綱

頼光の周りには「怪異」が満ちているようだ。

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月岡芳年頼光四天王大江山鬼神退治之図」

その影響は頼光の子孫にまで及んだのだろうか。

頼光の玄孫にあたる源頼政

彼が頼光より受け継いだ弓「雷上動」で射落としたのは猿の顔、狸の胴体、虎の手足

を持ち、尾が蛇という異形のものだったという。

この妖怪「鵺」を討った功績により頼政は朝廷より名刀「獅子王」を授かった。

この「獅子王」は奇しくも高祖父・頼光の「童子切安綱」と同じ東京国立博物館

所蔵されている。

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歌川芳員「源頼政鵺退治之図」

 ただ、頼光や頼政の逸話はすべて真実なのだろうか。

「鬼」や「妖怪」は朝廷に逆らう土豪や山賊を表していたという話もある。

現代でいうと反社会勢力やテロリストを制圧するような感じだろうか。

では大江山の鬼をメデジンカルテルのメンバー、酒呑童子をパブロ・エスコバル

置き換えた場合、エスコバルを射殺したコロンビア治安部隊が頼光や四天王となる。

彼らが1000年後に頼光らのように語り継がれる存在となるのだろうか。

想像もつかない未来の話だがひとつ言えるのは僕は1000年も待てないということだ。

自身の命が尽きるまでに「幻想怪奇の世界」に辿り着きたい。

 

現代に生きる「怪異」に立ち向かう者とは

科学の光が夜の闇を明るく照らす現代。

しかし、「怪異」がこの世界から消え去ったわけではないだろう。

今この瞬間も「怪異」に立ち向かっている者がいるはずだ。

そう思いながら調べ続け、この記事にたどり着いた。 

カラパイア:http://karapaia.com/

http://karapaia.com/archives/52254708.html

祓魔師、エクソシストと呼ばれる悪魔祓いの専門家が人材不足らしい。

エクソシストといえば少女の首が360度回転したり、ブリッジしたまま高速移動する

「スパイダー・ウォーク」など衝撃的なシーンが話題となった映画を思い浮かべる人が

ほとんどではないだろうか。つまり、フィクションだと。

エクソシストは実在する。

悪魔や悪霊に対抗するエクソシスムはローマ法王庁が公式に認めている行為であり、

エクソシストとしてはカンディド・アマンティーニ神父やガブリエーレ・アモルト神父

などが有名だ。

両名とも残念ながらすでにこの世を去ってしまったが彼らは確かに20世紀に存在し、

「悪霊」や「悪魔」という「怪異」に立ち向かった者である。

そして、彼らの遺志を継ぐ者たちがいる。

僕の進むべき道のひとつとしてエクソシストはありかもしれない。

上記記事によるとバチカンによるエクソシスト養成講座が開校されるそうだ。

これはチャンスなのか?何か違うような気もする。

そもそもイタリア語から学ばなくてはならないじゃないか。

この流れが続けば新聞折り込みチラシにエクソシスト通信講座が掲載される日も

そう遠くはないのではないだろうか…と自分に都合よく考えることにした。

 

俺たちの「幻想怪奇の世界」への旅はまだはじまったばかりだ! 

バケツを蹴る前にやっておきたいこと

https://m.media-amazon.com/images/M/MV5BMTY2NTUyMjIyNF5BMl5BanBnXkFtZTYwNzYwMDM4._V1_.jpg

出典:The Bucket List (2007) - IMDb より

 やりたいことをやるための"Bucket List" 

最高の人生の見つけ方」という映画がある。

この映画は余命僅かと宣告された初老の男2人が死ぬまでにやっておきたいことを

実現させるため冒険旅行に出る物語である。

原題の"The Bucket List"は作中に出てくる死ぬまでにやっておきたいことを

記したリストのことだ。

この"Bucket List"は"kick the bucket"という表現に由来しているようだ。

"kick the bucket"とは「死ぬ」ことを湾曲的に表現した俗語である。

その起源には諸説あるがその中のひとつに「首を吊る際に足元のバケツを蹴る」と

いうものがあり、「死ぬまでにやること」=「バケツを蹴る」ことから“Bucket List”と

呼ばれるようになったと考えられる。

何ともブラックユーモア効いたネーミングだ。 

さて、前置きが長くなったが今回は自身の"Bucket List"を作ってみようと思う。 

 

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兎にも角にも"Bucket List"を作ってみよう

まずは実現性や優先順位を考慮せずに無作為に頭に浮かんだものを書き込んでみた。

今後各項目については動機や計画なんかを個別に書いていきたい。

・妖怪博士に認定

・秘密結社入団

・小説執筆

・映画撮影

サイファー参加

・バンド結成

・本屋を作る

・雑誌創刊

・仕事で行った場所を旅行する

・コープス・ペイントをする

・オマケシール収集

ホームシアターを作る

・美術館を巡る

・MCバトル観戦

・プロレス観戦

・馬に乗って旅をする
yogotoyomaigoto.hatenablog.com

 

 

取り合えずこんな感じだろうか。

意外と出てこないもんだな。

まあ、思いついたら随時追加していこう。

 

因みに"Bucket List"は「棺桶リスト」と訳されることがある。

棺桶といえば中国には「蓋棺事定」ということわざがあるそうだ。

人間の真の評価は死後になって初めて定まるという意味らしい。

僕は棺桶に「入ってから」評価されるより棺桶に「入るまで」を楽しみたい。

"Bucket List"がその一助となることを期待して。 

今回はここまで。

大人がライナスの毛布に癒されることは問題だろうか?

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まさか僕にも?身近な症候群の話

以前僕は弟の体験を基にこんな記事を書いた。

yogotoyomaigoto.hatenablog.com

 

記事を書くにあたり色々と「症候群」について調べていた。

その時は全く気付かなかった。

  

きっかけは僕の息子だった。

彼はタオルケットに包まることを至上の幸福としていた。

僕も幼少時、タオルケットを手放せないこどもだった。

そして、今でもタオルケットに対する執着は人並み以上だと思う。

 

また、息子と僕がタオルケットに望むコンディションも似通っていた。

僕らにとって洗濯直後のタオルケットは仕上がっていない状態だ。

使い込んで程よい柔らかさに仕上げる必要がある。

そして、タオルケットは冷たいほうがより良い状態とされていた。

 

タオルケットに対する僕と息子のこだわりに妻は全く共感できないようだった。

そこでようやく僕はこの感覚が当たり前のものではないことに気付いた。

早速調べてみると結果は予想通り。

僕らのタオルケットに対する執着心は「ブランケット症候群」と呼ばれるものらしい。

 

 「ブランケット症候群」には「ライナス症候群」という別名がある。

ライナスとはチャールズ・M・シュルツによる漫画「ピーナッツ」の登場人物、

ライナス・ヴァン・ペルトのことだ。

「ピーナッツ」といえばチャーリー・ブラウンやスヌーピー、ルーシーといった

個性的なキャラクターが登場する世界中で愛されている作品。

その作品の中でライナスは青い毛布を肌身離さず持ち歩いており、取り上げられると

パニックになってしまう、そんなキャラクターとして描かれてる。

 

https://www.snoopy.co.jp/media/2016/04/illust_linus-1-400x366.png

 

出典:Linus | SNOOPY.co.jp:日本のスヌーピー公式サイトより

 

ブランケット症候群の大人はたくさんいる? 

僕らはライナスほど極端ではないが、「ブランケット症候群」の傾向があるという

ことは間違いなさそうだ。

それを認めると同時に僕は少し心配になった。

それは「ブランケット症候群」は幼児性の表れのように思えていたからだ。

 

確かに僕はピーターパンシンドローム気味ではあるが、自立して生計を立て、

社会生活を送っている「大人」だと自分では思っていた。

それは思い込みなのか?

 

結論を言うと「ライナスの毛布」のような対象を持つ大人は大勢いるようだ。

「傍にあると安心な物事」は人によって様々なようで「ぬいぐるみ」や

「クッション」といった感触の良いものだけではない。

スマートフォン」も「煙草」も「恋人」も「ライナスの毛布」になりえるのだ。

 そう考えるとあなたにも心当たりがないだろうか。

 

ライナスの毛布」は心の盾

ライナスの毛布」は心理学的には「移行対象」と呼ばれる。

移行対象とはイギリスの精神分析医ドナルド・ウィニコットが提唱した

概念であり、乳幼児が特別の愛着を寄せるようになる、毛布、タオル、

ぬいぐるみなど、おもに無生物の対象をいう。

(中略)

その主たる機能は、母親との分離など、ストレスフルな状況で、母親や

その乳房の象徴的代理として、子の情緒を静穏化するところにあると

される。

 

出典:移行対象 - Wikipediaより

 

つまり幼児期における「ブランケット症候群」は母親との分離など成長過程に

おける精神的不安を抑制するために起きることが多い。

では、大人が「ライナスの毛布」を必要とするのは何故か?

きっと理由は幼児期と変わらないだろう。

みんな精神的不安、ストレスを抱えて生きている。

ライナスの毛布」はストレスから身を守る盾になるならそれで良いと思う。

もし、日常生活に支障を及ぼすほど「ライナスの毛布」に執着しているのであれば

その行動を止めるのではなく原因となる精神的不安を取り除かなくてはならない

ということだ。

 

調べているうちに社会に対する問題提起みたいになってしまったが、

自分の癖や嗜好のようなものによもや名前が付いているとは思いもしなかった。 

きっと

「本屋に行くとトイレに行きたくなること」

「歌の一部分が頭から離れないこと」

「自分の気になったものがやたらと目に付くこと」

なんかにも名前は付いてたりするんだろうな。

へのつっぱりはいらんですよ!マスクの大切さをキン肉マンから学ぶ

マスク・ジ・エンド!!

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出典:キン肉マン 22巻 マスク・ジ・エンド!!の巻より

マスクが手に入らない。

様々な事情があることはある程度理解しているつもりだ。

しかし、ひとつだけ看過できない行為がある。

その行為は「買い占め」だ。

 

余裕を持って。不測の事態に備えて。

その心情に共感できないわけではない。

だが、今一度考えて欲しい。

ひとりで使い切れないほど貯め込む必要はあるだろうか。

マスクのストック数を臆面もなく自慢する人がいるという話も聞く。

まるでヘル・ミッショネルズみたいじゃないか。

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 出典:キン肉マン 18巻 仮面の秘密!!の巻より

マスクは命だ!

ヘル・ミッショネルズとはゆでたまご先生による超人プロレス漫画「キン肉マン」に

登場するネプチューンマンとビッグ・ザ・武道によるタッグチームの名前である。

彼らはマスクは真の実力者のみ装着が許されると考えており、実力に見合わないと

判断した相手のマスクを狩り取り、奪ったマスクをコレクションしている。

 

キン肉マンの世界でマスクを奪われることは忌避すべき行為として描かれており、

主人公キン肉スグルはマスクを奪われ素顔を見られた場合、自決しなくてはならない。

つまり、マスクをはずすことは死を意味する。

ここでいうマスクとは覆面のことだ。

ただ、現実世界における医療用マスクについても意味が通じる状況になってしまった。

命を守るマスク。奪われて良いものではない。

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出典:キン肉マン 18巻 仮面の秘密!!の巻より

 

「買い占め」という行為は本来行き渡るはずだったマスクを奪い取ってしまう

「マスク狩り」とは言えないだろうか。

悪質な「買い占め」を行っているマスクコレクター達は社会を少しづつ地獄に

導いているとしたら自身が地獄の伝道師=ヘル・ミッショネルズになっていることに

気付かなくてはいけない。

 

ヘル・ミッショネルズはキン肉マンテリーマンのタッグ、ザ・マシンガンズに敗れた。

ビッグ・ザ・武道は倒され、ネプチューンマンは正義超人の友情の前に改心した。

「友情」つまり「相手を気遣う」こと。

それがこの状況を乗り切るために必要だ。

それをキン肉マンは改めて気付かせてくれた。

こんなときこそ心に余裕を。ふざけ真面目にいきたいもんだ。

 

なお、キン肉マンは「週プレNEWS」で今も連載中なので是非読んで頂きたい。

wpb.shueisha.co.jp

今まで描かれてきた過去のエピソードを補完しつつ、繰り広げられる新展開に

最新話が待ち遠しい作品のひとつである。

昔読んでいてた方も未読の方も是非この機会に読んで頂きたい。

アニメも最高だよ! 

湯呑からの挑戦状!君は全て解けるか!?

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読めない漢字を読むんだぜ

先日回転寿司に行ったときのこと。

目の前にあった湯呑を何気なく見る。

湯呑は魚にまつわる漢字が書かれている寿司屋定番のものだ。

これを読もうとしてしまうのは人の習性だろうか。

鮪(まぐろ)、鰯(いわし)、鯛(たい)、鮭(さけ)、この辺はまだ易しい。

それにしても姿や生態などの特徴から漢字を生み出すという行為は

僕の好物である異名や二つ名とよく似ている。

そんなことを考えながら読み進めているうちにあることが気になった。

 

夏はないのかいな?

 

魚と春を組み合わせると鰆(さわら)、秋は鰍(かじか)、冬は鮗(このしろ)。

しかし、魚と夏の組み合わせだけ見つけることが出来ない。

春夏秋冬で夏だけないのは不自然だ。

そう思って探してみたのだがやはり見つからない。

一般的な魚ではないのだろうか。

エンガワを食べながらそんなことを考えていたが答えがでるはずもない。

まあ帰宅してからじっくり調べることにしよう。

 

謎は全て解けた?

さて、魚と夏では何と読むのか。

ひとつの漢字としてはやはり存在しないようだ。

しかし、魚夏という熟語が存在することがわかった。

それは鰤(ぶり)の幼魚のことで、(わかし)と読む。

出世魚である鰤(ぶり)は地方や大きさによって様々な名称があり、

関東圏では稚魚はもじゃこ、成長するにつれて魚夏(わかし)、 鰍(いなだ)、

稚鰤(わらさ)と呼び名が変わり80cm以上のものが鰤(ぶり)と呼ばれる。

 

疑問が解消されてすっきり。

 

同字異音は地獄の調べ

何か引っかかる。

先程の文章を見返してみる。

 

魚と春を組み合わせると鰆(さわら)、秋は鰍(かじか)、冬は鮗(このしろ)。

関東圏では稚魚はもじゃこ、成長するにつれて魚夏(わかし)、

鰍(いなだ)、稚鰤(わらさ)と呼び名が変わり80cm以上のものが鰤(ぶり)

と呼ばれる。

 

鰍(かじか)と鰍(いなだ)。

違和感の原因はこれだ。

違う魚なのに同じ漢字使うとは。

自分を納得させるべくさらに調べていく。

それが事態を悪化させてしまうことになろうとは。

 

鰍(どじょう)。

 

つまり鰍という漢字ひとつで(かじか)とも(いなだ)とも(どじょう)とも読めるわけだ。

そして、調べれば調べるほど深みに嵌っていく。

 

鰒(ふぐ)と鰒(あわび)。

 

同字異音スパイラルに飲み込まれてしまった。

ただ、僕に焦りはない。

あることに気付いていたからだ。

 

鰒(ふぐ)と鰒(あわび)。

河豚(ふぐ)と鮑(あわび)。

 

識別可能な異なる漢字の存在。

そして次回、ついに全ての謎が解き明かされる!

 

次回があるかは僕にもわからない。

書きたい理由と書けない言い訳

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書き続けるための振り返り

 前回から記事を書いてから3ヶ月以上経ってしまった。

 文章を書くことは好きなはずなのに継続することが出来ていないのは悔しい。

 書き始めて約8ヶ月、まだ7本の記事しか書いていない。

 全くもって遅筆である。

 自戒も込めて記事を書けない、または、書かないその原因を考察してみた。

 

書けない原因を分析する

 問題が起きた時にやらなくてはならないことは原因を分析することだ。

 そこで原因に成り得そうなものをひとつずつ分析してみることにした。

 

①時間

 文章を書くには多かれ少なかれ時間を要するものだ。

 ましてや、物書き初心者であれば尚の事。 

 ということは記事を書いていない僕は記事を書く時間を確保出来ないほど

 忙しいということなのか。いや、そんなことはない。

 そもそも、空いた時間で何か出来ないか考え、文章を書き始めたのだ。

 ライフスタイルに大きな変化がないとなれば時間がないとは言い難い。

 

②モチベーション

 僕は書く時間があるのに書いていないという状態であることがわかった。

 そうなると考えられるのがモチベーションの低下である。

 モチベーションが低下しているとすれば何が原因だろうか。

 

 僕が文章を書こうと思ったのはアウトプットの手段が欲しかったからだ。

 好きなものが多いからインプットも自然と多くなる。

 そして、ついに受け手でいることから脱却したくなった。

 でも、自分に何が出来るだろうか。

 

 何か、何か。そうやって日々を過ごしてきた。

 そして、文章を書くことに辿り着いた。

 ようやくスタートラインに立った気持ち。

 

 だから、小説を書くことも映画や音楽を作ることも諦めてはいない。

 やりたいことはたくさんある。

 つまり、モチベーションに問題はない。

 

③テーマ

 時間もあり、意欲もある。

 ということは書きたい思いとは裏腹に書けないといことになる。

 記事を書くとき最初に考えること。

 それは記事の内容、テーマである。

 ここで詰まってしまってはお手上げだ。

 

 ・・・自分で書いておいてなんだが書きたいテーマのストックは十分ある。

 7本しか記事を書いていないのにテーマが枯渇するようではあまりにも不甲斐ない。

 実際、下書きの記事は増えていく一方だ。

 

状況分析から導き出されたもの

 つまり、書き始めてはいるが書き終わらないのだ。

 それは何故か。

 

 「きちんとしたもの」「間違いのないもの」を書こうとすると

 文面や内容を調べながら書くこととなり時間がかかってしまうのだ。

 集中力が切れてしまうと、モチベーションも持続しない。

 そして、違うテーマに手を出してと上記のような悪循環が完成する。

 

 僕にとって記事を書き始めることはそこまで難しくはない。

 難しいのは記事を書き終えることである。

 

 どのような形であれ、時間がかかっても書き切らなくてはいけない。

 そのために必要な文筆力や構成力は経験によって高めることが出来るはず。

 つまり、時間をかけても書き続ける。これしかない。

 

 誰かに強制されてやっているわけではない。

 締め切りはない。

 あるのは継続する意思の有無だけ。

  

 他人から投げつけられる「レッテル」に敏感になってしまった。

 「大人なんだから」このぐらい知らなくてはいけない、出来なくてはいけない。

 萎縮して自分の可能性を信じることが出来なくなってしまった。

 

 「このぐらいのキャリアならこのぐらいのことができないと」みたいなのに

 振り回されることに疲れ果てている。

 

 「できる」「できない」は二の次。

 「やる」「やらない」で考えなくては何も始めれない。

 経験や知識が機会や自信を奪ってしまうこともある。

 

 人はひとりで生きていけないかも知れないけど

 無責任な誰かのために生きる必要もない。

 

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 「何かを始めるのに遅いということはない」

 しかし、経験や知識、プライドが挑戦を拒んでしまう。

 無知、未熟だからこそ無敵で万能。

 それは取り戻さなくてはいけない自信と可能性のことだ。

 

 この記事は結局のところ僕のためのものだが同時に

 「遅れても尚挑む者」への エールでもある。

 踏み出すことで物語は始まるのだ。

世にも奇妙な「異名」の世界

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ようこそ「異名」の世界に 

昔、「タモリボキャブラ天国」というテレビ番組があった。

番組初期は視聴者から投稿されたダジャレ、替え歌などの言葉遊び、

通称「ボキャブラ」をパネリストの意見を参考に司会であるタモリが品評する

というものであったが第3シリーズにあたる「タモリの超ボキャブラ天国」からは

芸人によるネタと「ボキャブラ」を組み合わせた作品をランキング形式で評価する

というものになった。

この番組シリーズで人気が出たお笑い第四世代の芸人が多くいるのだが、

僕が当時気になっていたのはネタだけではなかった。

それは芸人につけられたキャッチフレーズである。

 

【不発の核弾頭】爆笑問題

【邪悪なお兄さん】海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)

【電光石火の三重殺(トリプルプレイ)】ネプチューン

【戦慄の不協和音】フォークダンスDE成子坂

 

芸人のキャッチフレーズとは思えない素晴らしいワードセンス。

極めて少ない言葉で芸人のキャラクターや芸風を表現している。

 

「異名」はイメージの言語化であり芸術である 

異名、渾名、二つ名などの人物の側面を表す言語表現は色々ある。

僕は異名に文学性を感じずにはいられない。

文学の定義は「言語によって表現される芸術作品」だ。 

  

異名とはイメージの言語化である。

 

例えば【皇帝】という異名。

 サッカー界の【皇帝】といえばフランツ・ベッケンバウアーだ。

背筋が伸びた姿勢、圧倒的なテクニック、高い統率力で試合をコントロールする

その姿はまさにピッチに君臨する【皇帝】といえよう。

また、オーストリア皇帝フランツ1世(神聖ローマ皇帝フランツ2世)とファーストネーム

が同じであったことも由縁のひとつだといわれている。

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出典:legendsstadium.com

 

競走馬のシンボリルドルフ神聖ローマ皇帝ルドルフ1世の名を持ち、史上初の

無敗三冠馬、通算七冠という偉業を達成したことから【皇帝】と呼ばれている。

 

【皇帝】という異名は「圧倒的な実力」「絶対的な存在感」といったイメージ

言語化したものだが、ベッケンバウアーシンボリルドルフの場合はそれに加えて

自身の名前が【皇帝】に関連することでより相応しく感じるのだ。

 

【皇帝】は2人もいらない!?組み合わせた「異名」は唯一無二

そもそも異名を付けるということは他者との違いを表現することだ。

強い。速い。巧い。美しい。

このような形容を如何に際立たせて言葉にすることが出来るか。

そうなると同じ異名というのはやや説得力に欠けてしまう。

先程の例で言うと【皇帝】という異名を持つ選手がサッカー界に存在した場合、

ベッケンバウアーシンボリルドルフが唯一無二である印象は薄れてしまう。

限りある中で重複しない異名を付けるには?

それが異名を組み合わせることだったのではないだろうか。

 

かつて【皇帝】ベッケンバウアーが在籍していた強豪バイエルンミュンヘン

そのバイエルンミュンヘンに加入し、その活躍からベッケンバウアーの後継者と

呼ばれた選手、ミヒャエル・バラックの異名は【小皇帝】である。

189cmと大柄なバラックに”小”というのは似つかわしくないように感じる。

これについてバラックはインタビューで以下のように話している。

――君はキャリア最初のクラブ、ケムニッツァーでは「クライネ・カイザー」(小さな皇帝)と呼ばれたそうだけど、君は体が大きいし、「カイザー」と呼ばれたフランツ・ベッケンバウアーのようなプレーヤーでもない。なぜそんなニックネームになったの? マイク・バスキン(キングストン

バラック ベッケンバウアーみたいに頭を上げて走っていたからだと思う。だけど、本物の「カイザー」は特別な存在だった。あれほど偉大なプレーヤーと比較されるのは簡単なことじゃなかったね。

 

出典:https://www.soccer-king.jp/sk_column/article/107425.html

 

つまりプレースタイルや容姿に共通点があったというよりは将来有望な選手への

期待と偉大なる先人への敬意を共立させた異名なのである。

 

異名に限らず創作は先着順だ。

それでも先人に敬意を払いつつ、出尽くしたアイデアの先に進もうと足掻く。

今日もどこかで新しい異名が生まれているかも知れない。 

 

異名構文を紐解くために

異名に使われる言葉を以下のように分類してみた。

 

①〈地域〉 

②〈特技〉

③〈称号・役職〉

④〈外見〉

⑤〈捩り・語呂〉

⑥〈実績・経歴〉

⑦〈先人踏襲〉

⑨〈例え〉

 

他にもまだあるかも知れないがまずはこんなところ。

 

それぞれのカテゴリーについて書いていこうと思ったが思いのほか記事の

ボリュームが大きくなってしまった。

引き続き調査しながら独立した記事として書いていこうと思う。

 

まずはここまで。