不可思議さぐりちゃん

世の中の不可思議なことや奇妙なことをさぐっちゃいます!

湯呑からの挑戦状!君は全て解けるか!?

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読めない漢字を読むんだぜ

先日回転寿司に行ったときのこと。

目の前にあった湯呑を何気なく見る。

湯呑は魚にまつわる漢字が書かれている寿司屋定番のものだ。

これを読もうとしてしまうのは人の習性だろうか。

鮪(まぐろ)、鰯(いわし)、鯛(たい)、鮭(さけ)、この辺はまだ易しい。

それにしても姿や生態などの特徴から漢字を生み出すという行為は

僕の好物である異名や二つ名とよく似ている。

そんなことを考えながら読み進めているうちにあることが気になった。

 

夏はないのかいな?

 

魚と春を組み合わせると鰆(さわら)、秋は鰍(かじか)、冬は鮗(このしろ)。

しかし、魚と夏の組み合わせだけ見つけることが出来ない。

春夏秋冬で夏だけないのは不自然だ。

そう思って探してみたのだがやはり見つからない。

一般的な魚ではないのだろうか。

エンガワを食べながらそんなことを考えていたが答えがでるはずもない。

まあ帰宅してからじっくり調べることにしよう。

 

謎は全て解けた?

さて、魚と夏では何と読むのか。

ひとつの漢字としてはやはり存在しないようだ。

しかし、魚夏という熟語が存在することがわかった。

それは鰤(ぶり)の幼魚のことで、(わかし)と読む。

出世魚である鰤(ぶり)は地方や大きさによって様々な名称があり、

関東圏では稚魚はもじゃこ、成長するにつれて魚夏(わかし)、 鰍(いなだ)、

稚鰤(わらさ)と呼び名が変わり80cm以上のものが鰤(ぶり)と呼ばれる。

 

疑問が解消されてすっきり。

 

同字異音は地獄の調べ

何か引っかかる。

先程の文章を見返してみる。

 

魚と春を組み合わせると鰆(さわら)、秋は鰍(かじか)、冬は鮗(このしろ)。

関東圏では稚魚はもじゃこ、成長するにつれて魚夏(わかし)、

鰍(いなだ)、稚鰤(わらさ)と呼び名が変わり80cm以上のものが鰤(ぶり)

と呼ばれる。

 

鰍(かじか)と鰍(いなだ)。

違和感の原因はこれだ。

違う魚なのに同じ漢字使うとは。

自分を納得させるべくさらに調べていく。

それが事態を悪化させてしまうことになろうとは。

 

鰍(どじょう)。

 

つまり鰍という漢字ひとつで(かじか)とも(いなだ)とも(どじょう)とも読めるわけだ。

そして、調べれば調べるほど深みに嵌っていく。

 

鰒(ふぐ)と鰒(あわび)。

 

同字異音スパイラルに飲み込まれてしまった。

ただ、僕に焦りはない。

あることに気付いていたからだ。

 

鰒(ふぐ)と鰒(あわび)。

河豚(ふぐ)と鮑(あわび)。

 

識別可能な異なる漢字の存在。

そして次回、ついに全ての謎が解き明かされる!

 

次回があるかは僕にもわからない。