不可思議さぐりちゃん

世の中の不可思議なことや奇妙なことをさぐっちゃいます!

才能が呪いとならないように

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才能があれば認められる?

人からどう見られているか。

それがとても重要なことで時としてそれが全てのように感じる。

でもその価値観を否定したい気持ちもあったり、矛盾した思いに

悩みながら生きていないだろうか。

少なくとも僕の人生はその繰り返しだ。

 

叱られたくない。見下されたくない。誰かに認められたい。

そして、認められている人に嫉妬してしまう。

自分にも何かしらの才能があれば良いのに。

そう思うことはないだろうか?

 

誰にでも才能はある、気付くかどうかだ

人は誰しも何らかの才能があると僕は考えている。

しかし、それにについて思い悩むことは無意味である。

 

それは自身の才能を正しく理解することなどできないからだ。

多くの人が自分の持っている才能に気付けないまま生きている。

 

例えば僕が今世紀最高のカバディプレイヤーになれる資質があったとする。

東洋の島国に住む僕がインドの国技と出会い、興味を持ち、努力し続けて

才能を開花させることができるだろうか。

ないとは言えないが限りなく可能性の低い話だ。

 

その才能、ニーズあるの?

運良く自分の才能に気付くことができたとする。

これで「一生安泰、人生イージーモード、ヒャッハー!!」とはならない。

 

その才能を活かす場があるのかということを考えなくてはならない。

例えば火起こしの才能があった場合、原始時代なら重宝されただろう。

しかし、現代社会において火起こしの才能は文明の利器によって

特別なものではなくなった。

才能の価値は変動するということだ。

 

誰よりも早く雨が降ってきたことに気付く才能。

放屁をコントロールできる才能。

目覚ましが鳴る直前に目覚める才能。

 

何の役に立つか知らんが全て才能だ。

役立つかどうかはと才能の有無は関係ない。

そして、その才能いつ役立つかわからない。

だから、どんなくだらない才能も磨いておいたほうが良いのかも。

 

まだ、本気だしてないだけだから

また、多くの人が才能に縋ってしまうひとつの要因が「晩成型」の存在だ。

 

55歳から71歳までの17年間全国各地を測量し、大日本沿海輿地全図

完成させた伊能忠敬

42歳で作家デビューし、44歳の時に「或る「小倉日記」伝」で芥川賞

受賞した松本清張

日清食品創業者・安藤百福もKFC創業者・カーネル・サンダースも遅咲きの成功者だ。

 

このような前例があると「自分もまだやれるのでは」と思うのも無理はない。

ただこの成功は才能だけでなされたものではない。

長く苦しい時間を不屈の精神で乗り越えてきたいわば努力の塊といえる。

 

もし、遅咲きの成功者に共通する才能があるとすればそれはきっと

「諦めない」という才能に違いない。

 

才能がいつ開花するか、それは誰にもわからない。

ひとつ言えるのは挑み続けた人にしか訪れないということだ。

 

才能なんて気にしない、好きなことをしよう 

オリエンタルラジオ中田敦彦さんが言った

「優れるな、異なれ。」

 

みんなちがって、みんないい。

金子みすずの詩「わたしと小鳥と鈴と」の一節。

 

そして僕が敬愛する水木しげる先生は幸福の七カ条としてこのように

言っている。

 

幸福の七カ条

第一条
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。


第二条
しないではいられないことをし続けなさい。


第三条
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。


第四条
好きの力を信じる。


第五条
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。


第六条
怠け者になりなさい。


第七条
目に見えない世界を信じる。

 

あるのかないのかわからない才能や人からどう見られるかを気にするより

好きなことを全力で楽しむことが幸せへの道なのかもしれない。